秘密保持契約とは、当事者間で秘密情報として規定された情報について秘密を保持することを合意する契約です。英語のNon-Disclosure Agreementの頭文字をとって「NDA」と呼ばれることもあります。
具体的な使用例の一部を下記に記載します。
・取引時に自己の情報を提供するとき
・取引時に相手の情報を受領するとき
・従業員が退職・転職するとき(退職時誓約書)
秘密保持契約を締結することで、相手への抑止力になるだけでなく、違反をした場合に損害賠償請求をすることが可能になります。秘密保持契約は民法上の規定はなく、公序良俗や信義則に反しない限り、当事者間で締結した内容がすべてとなります。
また、締結済みの契約書の条項に秘密保持条項が含まれている場合は、新たに秘密保持契約を締結する必要はないでしょう。しかし、双方が秘密保持義務の重要性を意識づけることを意図して、新たに秘密保持契約を締結する場合もあります。その場合は、既存の契約書の条項を鑑みながら齟齬がないよう作成する必要があります。